空港・交通等調査特別委員会視察(嘉麻市) ~コミュニティバスの広域化について~

空港・交通等調査特別委員会視察(嘉麻市)
~コミュニティバスの広域化について~

6月議会で私の一般質問でも取り上げさせて頂きましたが、
嘉麻市のコミュニティバスの広域化が先進事例であるとして、視察に参加してまいりました。
【視察先】
① 嘉麻市役所地域活性化 (新庁舎会議室にて概要説明)
② 総合バスステーション 「バス来る嘉麻」     
【バス広域化の背景】
嘉麻市内には、JRの駅が下鴨生駅(後藤寺線)のみで、住民の方の多くが自家用車を利用。
JR飯塚駅やJR桂川駅から博多方面へ出られることが多かったが、
西鉄バスの路線廃止に伴って、駅までのアクセスのみならず、市内の移動が不便になったため、代替輸送を行政が行っていた。しかし、合併前の旧山田市、嘉穂町は、道路運送法第79条登録による、いわゆる有償コミュニティバスを運行。
稲築町、碓井町には、温浴施設等の送迎を目的とした無償による福祉バスをそれぞれ独自のルールで運用しており、旧市町の運行方法の継続では、乗継の不便さや路線の分かりにくさ、有料無料の地域間格差等の課題が生じた。
嘉麻市公共交通の抜本的な改革を実行するために、平成28年4月から各種計画の策定を始めた。乗継をスムーズにするために、総合バスステーションを設置。

■運行と今後のについて
 嘉麻市が運行計画を立て、運行自体は外部委託(嘉麻観光:タクシー業者)
 赤字:一般会計予算で支出。過疎債や国庫補助を活用。2020年4月から料金を100円値上げして200円に。
 運行経費の20%を運賃収入とすることを目標に各種キャンペーンを実施。
 現在は電子マネーに非対応。ニモカやスゴカを導入するにはバス協会加入が必要となるため、ペイペイなどスマホ決済の導入を検討中。

■嘉麻市について■
・人口:35,302人/2020年6月1日現在 (2010年/約44,000人)
・面積:135.11㎢
 人口減少等課題解決を目指し、様々な合併案が持ち上がった中で、2006年に山田市、稲築町、碓井町、嘉穂町の旧1市3町が合併し、嘉麻市に。
参考:糟屋郡について
・人口:233,106人/2020年6月1日現在
・面積:164.64㎢ 
・有償コミュニティバス:新宮町、久山町、須恵町
・無償福祉バス:粕屋町、篠栗町、志免町、宇美町

■私の考え■
 改めて、地域公共交通は重要な施策であると実感しました。
 合併後、15年近く非効率で住民のニーズに十分に応えることができていなかったことは本当に残念です。
担当課の方がご尽力されてきた内容や、既存の事業者との折衝が思うように進まなかったという点は、今日の糟屋郡でも聞かれる話に似ているなと思いました。
 また、担当課の方の「既存事業者も10年前に比べると軟化して交渉しやすくなった。」との言葉が印象的でした。
糟屋郡全体の人口は、25年後も現在より増えていると予想されていますが、一部の地域では、人口が大きく減少し、既存のバス・鉄道路線の撤退等も考えられます。
 既存事業者と調整を行うことやドライバー不足、赤字路線の解消のために県と市町村、事業者が一体となって、今こそ未来を見越して計画を立てるべきだと感じています。
だんだん、地元課題のようになってしまいましたが、今回学んだことです。