【テーマ】廃校利活用、動物福祉、ワンヘルスの推進
【視察先】茨城県笠野市
●&HAUS 様 (旧笠野市立東小学校)
6月の管内視察で北九州市の廃校跡地の利活用策を視察しましたが、更に他地域での取り組みを調査研究するために笠野市を訪問。
同施設は、飼い主に「もしも」の事があった場合に、登録されたワンちゃんの終生飼養や一時預かりを行う施設。20年前にコンタクトの定額制サービス(サブスク)を始めていた『メニコン』が運営する施設です。
(会員)定額制のノウハウを活かした新たなビジネスモデルで顧客のニーズに応えるだけでなく、愛護団体を支える仕組みの構築や地域活性化にも寄与するものです。また、欧米型のシェルターメディスンによる動物福祉に配慮した管理方法で施設、動物の最良の状態を維持するなど日本の動物福祉のモデルとなる施設だと感じました。
ペットは家族の一員という表現さえも古く感じてしまうくらい、犬猫との距離は縮まりました。ペット保険やペット信託など様々なサービスなども増えてきていますが、その選択肢の1つになり得るものだと思いました。サービスの内容についてはリンクを貼りますが、会員の飼い主の方が①死亡②要介護③施設入居④入院(180日以上)なった場合、同施設が終生飼養や新しい家族への譲渡を行う他、海外旅行や赴任、災害による避難の場合も対応しています。
↓サービスの概要
https://www.and-d.menicon.co.jp/
全国展開や猫での事業化も視野に入れていると担当者の力強いお言葉がありました。市から賃借されているという旧校舎も清潔でオシャレな空間に生まれ変わっていました。
犬猫病院の息子として生まれ、獣医になれなかった私です。何とか政治の力で犬や猫を助ける策を講じられないかと考えています。
全ての飼い主や犬が同サービスを利用できるものではありませんが、1匹でも不幸な犬を減らしたいという同社の思い、それに一歩でも近づく仕組みには感激しました。また、災害時には、体育館(室内ドッグランも解放し)同行避難ではなく、帯同避難ができるように市とも連携をされるとの事。世の中、民間は動いている。政治も柔軟に変わらないと!