【2023.0724】会派管外視察報告①-1、2

【テーマ】多文化共生社会の推進

【視察先】東京都新宿区

  ●新大久保商店街振興組合 様 

  ●しんじゅく多文化共生プラザ 様

  ●新宿区地域振興部 多文化共生推進課 様 

【視察概要】

6月の管内視察で吉塚リトルアジアマーケット(博多区)を視察しましたが、更に他地域の多文化共生の取り組みの調査研究するために新宿区を訪問。

 私自身、県議会で『国際化・多文化共生社会調査特別委員会』の委員長を拝命していますので、会派視察でも特に力を入れたい調査項目の1つです。

新宿区の人口約35万人のうち、定住外国人数(国籍は世界129ヵ国!)は、4万人超!で人口の1割以上を占めています。新宿区は、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的違いを認め、理解しあい、共に生きる「多文化共生のまちづくり」を推進されている。

【しんじゅく多文化共生プラザのトピック】

※福岡県にも類似施設あり。 

・2005年に歌舞伎町にオープン。これまで30万人以上の外国人の方が相談等で利用。行政手続きなどの相談が最も多いとの事。近年ではマイナンバー関連。

・出入国在留管理庁が同じ執務室内にあり、在留関係に関する相談に対してワンストップで行うことができることは画期的。

・多言語対応(8ヵ国語)のしんじゅく生活スタートブックでは、ゴミの出し方か日常のマナーまで分かりやすく解説。

【新大久保商店街振興組合様のトピック】

「他のコリアンタウンやチャイナタウンとの違いは、共通語が日本語だ」と言われた事務局著の御言葉が印象的でした。

◆新大久保(商店街)のココがスゴイ!!

・新大久保駅から東西約400メートルの大久保通りを中心に、日本、韓国、ベトナム、ネパールなどアジア各国の多彩な飲食店や食材店、雑貨店などが軒を連ねる。ピーク時は年間1,500万人の来訪。 

・最寄り駅である新大久保駅では24カ国語で構内アナウンスを流したり、

・商店街では『ようこそ新大久保商店街へ』を表した51カ国語をフラッグに印刷し掲出している。

・『インターナショナル事業者交流会』 (4か国会議)を実施 日本・韓国・ベトナム・ネパール

(商店主同士のコミュニケーションを活発化し、横の繋がりを構築する。)

◆新大久保商店街の近代史(冨永のザックリ把握)

※元々、近隣に語学学校、留学生が多かった。

 1990年代…バブルの崩壊と高齢化で日本人の経営する商店が減少

 2002~2004年…日韓W杯、ヨン様ブームで第一次韓流ブーム…韓国の飲食店が増加

 2011年…原発事故で韓国人の多くが帰国し、100店減少。空き店舗にベトナムやネパールの店舗

 2017年…インスタ映えで再注目。チーズダッカルビ・チーズホットドッグ・タピオカなど

まさに多文化共生で近くの小学校の生徒さんも両親ともに日本人という事が稀だとか。〇〇人という表現自体がここでは時代錯誤なのかもしれないと感じました。